経済産業大臣認定 経営革新等支援機関

楽な道よりしんどい道を?

5月29日のテレビ東京の「カンブリア宮殿」にアンデルセン(パンの販売で640億円)の吉田正子社長が出演していました。その中で印象的だったのは、「楽な道よりしんどい道を」というくだりです。



「しんどい道の先に、マネのできない仕事がある」ということでした。



放送された内容については、ここでは解説しませんが、企業経営をしていく上で、なかなか含蓄がある言葉だったので印象に残りました。



一倉定さんも、「効率の良い仕事ではなく、大変で効率の上がらない仕事にこそ、企業の収益がついてくる」という旨の発言をされていましたね。



もちろん、「しんどい道」を選べば、結果が自動的についてくるというはずはなく、「しんどい道」を選んで、成功すれば、それなりのリターンがあるということであって、運やタイミングが悪ければ、「しんどい」だけで、失敗する可能性も高いと思います。それでも、小さな成功ではなく、大きな成功を目指そうと思うと、「しんどい道」を選ぶことも必要です、と理解しました。No pain, no gain. ですね。



でも、本当に「しんどい道」を「しんどい」という理由でわざわざ選ぶ人は少ないと思います。



私事で恐縮です。ビジネススクールの2年目に就職活動をしたのですが、米国の会社(アナリストの仕事でした)からと、全く性格の異なる日本の中堅アパレル企業から誘っていただき、迷っていたときに、ある方から「迷ったときは、大変そうなほうを選べ」とアドバイスを受けました。



そのときは、その方のアドバイスを受け入れず、条件の良い(楽?)と思われる日本の会社の方を選んで、逆に「しんどい」思いをしました。これが自分の人生においては結果的には良かったと思っていますが、違う方を選んでいたらどうなっていただろう、と今でも思います。



なんだかわからない話になってきてしまいました。すみません。



要は、「しんどい」方をわざと選ぶことが重要と言うより、うまく行くと思って「しんどい」状況になってしまってもメゲず、そこでがんばって乗り切ると、鍛えられて、その後はうまく行く可能性が高まるというこという、常識的な話かもしれません。



*******



追記 この翌週(6月5日)のカンブリア宮殿をビデオで見たら、アリアケジャパンの岡田会長(80歳)も「迷ったときは苦しい方を選べ」と言っていました。やはり最後はストイックな経営者が勝つということでしょうか。