タイトルは、ご存じ「ワークマン」の数字です。
このところずっと絶好調でいろんなメディアでとりあげられていますね。
高機能・低価格。
原価率65%、営業利益率23%。
定価販売率98%で、値引き販売率2%(計算は合いませんが廃棄率1%)。
企画的には相当に作り込んでいますし、ロットは大きくなくては意味がないいでしょうから、
店頭で売れたからと言ってクイックで追加がどんどん上がってくる(もちろん努力はされているでしょうけど)、
わけではないと思いますので、売れ筋の店頭での売り切れは、ある程度許容していると思います。
でないと、この消化率と利益はでません。
多くのアパレルがかつて
売れると予想(期待)してやたらと作って売れ残り在庫(→値引き販売)になってしまう回転とは全く逆です。
(減っては来てますが、いまだにそういう傾向の会社もあります・・・、しかも卸形態で利益率が低いのに・・・)
以上は、日経トップリーダー2021年9月号の記事を参考にしています。
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このワークマンですら、8月の売上は既存店ベースで前年同月比で5.8%減と発表されました。
高かった株価もこのところ下がり、年初来安値を更新しています。
低温の影響で、空調ファン付きウエアやサマーワーキングウエア、猛暑対策小物などの夏物商品が
低調に推移した。一方でレインウエアやシューズ全般の販売が伸びたほか、
ウインドブレーカーなどの秋物衣料が動き始めたが、全体をカバーするには至らなかった、とのことです。
それだけ全体の市況が悪いというのと、
世の中全体で注目されて持ち上げられ始めると、
そこがピークで、だんだん業績が下降していくこともあるという厳しい見方も出てきています。
商売は本当に難しいです。
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そのワークマンの専務取締役の土屋さん(元三井物産)へのインタビュー記事が日経ビジネス9月6日号に出ていて面白かったです。
ワークマンの強さは、「しないこと」を明確にする経営スタイルにあるとのことです。
・残業しない
・ノルマを課さない
・期限を設けない
・社内行事をしない
・接客をしない
・値引きをしない
・顧客管理をしない
・取引先を変えない・・・・
なかなかユニークです。
社員のストレスになる無駄なことはしない方針で、100年勝ち続けることを目指している、そうです。
その土屋さんが、若手に対し「する(べき)こと」⇔「しない(するべきでない)こと」を示しています。
「今の仕事に集中してプロになる」⇔「もっと自分に適した仕事があると思わない」
「自分より頭の良い人と付き合う」⇔「同じような人同士で群れない」
とか、これも刺激的でした。
ほかにもありますので、この記事はお勧めです。