「創業者は、分断統治が好きである」は私の仮説なんですが、
当てはまるケースが多いと思っています。
分断統治というのは、
トップ(社長)が、従業員や役員との一人一人とのつながりを
重視して、一対一で「主従」のような関係を結び、
従業員・役員が自分抜きで横のつながりを作るのを
無意識に、あるいは意識的に排除していくパターンです。
例えばA部門とB部門を競争させて、
自分だけがその上に立って情報も独占するというタイプですが、
私自身が10年以上前に仕えた社長を含め
自分に「統合能力」がある(と思っている)場合、
下手に下が情報交換をして低いレベルでまとまるのを
避けようとしているのかもしれません。
やたらと分社経営していこうとする社長も
その一種の可能性があります。
さて、問題は後継者です。
創業者(や中興の祖的なトップ)の後を
引き継ぐ後継者は、「分断統治」はできませんし、
しないほうが良いです。
むしろ、意識的に社内の横のつながりを強化するために
社員が情報交換する場をできるだけ作って、、
全体最適を追求する体制を構築すべきではないかかと
私は考えています。
その中でどうやってリーダーシップを発揮するか。
それが難しいのですけど。