暫くぶりのブログです。
すみません。
連休中は、どこも遠出せず、ゆっくりしました。
本を何冊か読みましたが、その中で印象に残ったのが
「BLACK STONE」という本で、サブタイトルは、
「ウォール街に君臨する王者の知られざる実態を描く」です。
世界最大のPE(プライベートエクイティ=非公開株会社投資)会社
ブラックストーングループの共同創始者スティーブ・シュワルツマンの
伝記みたいな内容ですが、これがおもしろかったです。
リスクをとらずしてリターン(それも法外なリターン)なしを再認識しました。
もともと、私にとってPEは興味のある分野で、
ビジネススクールでも、PEの授業をとって、
チーム単位で一株いくらなら買うかなどのゲームをクラスメートと
やりました。アメリカらしいですね。
基本的には、公開会社や非公開の会社を
その会社に借金を負わせる形で買い取り(LBO)して
価値を上げ、公開させたり、売ったりして、利益を上げるのですが
この「価値を上げる]のがそう簡単ではありません。
読みが外れて、危機に陥る会社も、かなりの確率でありますので
その度にPE会社自体が、危機に陥ります。
それをどう乗り越えたか、また乗り越えられなかったかが
非常に勉強になります。
「価値を上げる」方策としては、
事業再編や、人員整理(実はあまりやらないのですが)という「らしい」パターンや
経営者の派遣や販売先や連携先の確保など、本当に価値のあるパターンもあります。
旧経営陣では切れなかった「しがらみ」を整理するのも大切な仕事です。
超一流コンサルティング会社に勤めていた私の友人が、
飽き足らずPE業界に転職したのですが、
日々、コンサルティングの仕事をしていくなかでは
なかなか思い切ってできない提案やその実行に携わり
成果を上げたいという気持ちは良く分かります。
ただ、
コンサルタントとしての限界を見据えながら
どこまでクライアント会社の価値を上げることができるか
これはこれでチャレンジングな仕事ではありますね。