日経トップリーダーの最新号(2017年3月号)の記事でとりあげられているスズキ機工では、会社から「片道1時間以上かかる場所にあるお客様からの仕事はお引き受けしません」という方針で、取引先数が半減するも、売上は4倍になったということです。
産業用自動機械の設計・製作という儲かりそうな分野で活躍する同社は、千葉県松戸市所在の年商4.3億円の企業で実際にかなり儲かっているようです。「移動時間が1時間以内の顧客なら、密接な関係を構築することができ、ライバル企業の追従を許さない商品、サービスの提供が可能となる」というのが鈴木社長のお考えのようです。
顧客と接する密度、頻度、速度を上げて「顧客感度」のいい会社を目指そうという特集のトップ記事です。ご一読をお勧めします。
それにしても、移動時間数時間以上のクライアントを何社も抱える(さらに事務所までの通勤時間が1時間以上かかる社員のいる!弊社)とは、ある意味真反対の会社ですが、非常に参考になりました。要は、密接な関係を構築することが大事ということです。顧客数の絞り込みやITの活用により、この目的は達成できるのではないかとも思っておりますが。
そのほかにも参考になったのが、新規プロジェクトにあたって、
①継続的に消耗される(例:電気・水道・食品・・・)
②消耗品が発生する(例:インクジェット)
③契約が自動更新される(例:携帯電話、会計事務所)
等々(ほかにも書いてありますが省略します)の性格を有する商売を狙うという趣旨のことが「経営計画書」に明記されているとのことです。
これは中々、商売の「本質」に迫る内容です。
すばらしいですね。