経済産業大臣認定 経営革新等支援機関

無理やりマッチング

15年も前の話ですが、当時働いていたコンサルティング会社の社長は、クライアント(やクラインアント候補)に自分の知ってる人をやたらと紹介しようという癖がありました。当事者の事情やニーズを知らなくても紹介するので、私は、「無理やりマッチング」をするけど意味あるのかなあ、と思っていました。実際、紹介を受けた当事者の方々も「それで???」となることが多かったです。

なんですが、極たまに、この「無理やりマッチング」から凄い成果が出て、感謝されたこともありました。そんなわけで、打席に立ってもらうことが大事なのかも、と、当時思ったりもしていました。

 

その社長の当時の年齢を私も越えてしまっているのですが、気がつくと最近同じようなことをやってます。

 

破綻した会社の幹部(以前から有能なのにもったいないと思っていました)に、倒産のニュースを聞いて直ぐに連絡して、先日、同じ業界の別のクライアントに紹介しました。新規事業を担う人材になってくれそうです。

先週は、近い業界の経営者を引き合わせました。近い業界なのに、お客様のバイヤーが微妙に違って(隣の部門とか)、値段帯や掛け率などもかなり違うことに驚いていましたが、双方の商品供給などに結び付くかもしれません。

また、来月になりますが、昔働いていたアパレルに偶然同じタイミングで所属していた(らしい)という情報に基づいて、最近TV(カンブリア宮殿)で紹介されていた社長に直接アプローチして、弊社クライアントの社長に会ってもらう場をセットしています。

違うパターンとして、昨今は、若いベンチャー企業にベテランの企業の社長を紹介することも度々です。いろんな意味でリスクもあるのですが、これも良い仕事かと思っています。

 

歳を食ってきたおかげで、いろんな人を知っている経験の価値(と、ずうずうしくなってきたおかげ?)と思っています。

件の社長より私の方が、意味ある「無理やりマッチング」をしていると思いたい今日この頃です。

(勝手に)的確と思っているアドバイスより意味がある仕事なのかもしれません。