経済産業大臣認定 経営革新等支援機関

先代対策をどうするか

中小企業のコンサルティングをやっていますので、

2代目・3代目の社長とも多くお付き合いさえていただいています。



先代がまだ元気で社内に影響力を行使していて

それが社長の方針と合っていない(あるいは全く打ち合わせがない)

ケースが非常に多いです。



権力が二重構造になってしまい、

社員もどうしていいかわからない状態になるので、

現社長にとっては、本当に頭の痛いところで

ある意味経営上の最大の課題になっていたりします。



先代が、創業者ないし実質的な創業者の場合に起こりやすい事態です。

なんでも自分で決めて成功してきている人ですから

現社長のやり方は、何かと気に入らないようです。



私は、立場上、先代と現社長の両方の話を聞くことも多く、

先代の厳しい意見も大事と思うこともあります。

ただ実際には、社長ほど顧客や社員を見ていない先代の状況認識は、

ずれてしまっていることもままあり、

その意見は正しくないことが多いのも事実です。



私も現社長の相談に乗って、どうやって先代を説得するか、

作戦を一緒に立てたりします。

なかなか上手くはいきませんが、比較的効果的なのは、

社長が先代に相談に乗ってほしい姿勢を見せて、

自分の方針に合わせてもらうよう仕向けることです。



ある社長などは、「こうしたい」と言うと、必ず先代に反対されるので

「こうしたいけど難しいと思うので、止めようか迷っている」と

(やや自信なさそうに相談気味に)言うと、「そのとおりやれ!」と

言ってくれることが多い、という「技」を編み出しています。

(ほかにも手はありますが、またの機会に披露します。)



先代の意に反する意思決定が遅れるのは、

ツケを社員に回すことになります。

つらいところですが、

どうか現役社長の皆さん、がんばってください!