経済産業大臣認定 経営革新等支援機関

創業者の葬儀に参列して

本日は、東京でのミーティングを早めに切り上げさせてもらって、ある地方のクライアント企業の会長(創業者)の葬儀に参列いたしました。新幹線で帰る途中です。



こちらの会社は、業績的に一番しんどいときに知人に紹介され、会長の息子さん(社長になったばかりでした)と一緒になんとか良い方向に持っていくことができ、数字になって表れてきたところでした。



電話で社長と話をしましたが、取引先からは「あなた(社長)が、会長から仕事を取り上げちゃったから、気が抜けちゃったんじゃないの?」などと言われたそうです。これはまあ半分冗談ですけど。



創業者にとっては、本当に仕事が趣味で、そればかりだったのでしょう。

ものすごく計算が早く、先の読める方でした。

大好きな仕事を奪ってしまったので、力が入らなくなったのは、ひょっとして事実かと思います。

その片棒を担いだものとしては、申し訳ない気がしました。



以前、その会社の経営方針発表会のときに、私が用意したパワポの内容が、かなり従来の会社のやり方を批判したものだったのですが、会長は、一番前の席(これは想定外で私はかなりビビりました)で、怒り出さずに聞いていただきました。内心は、気分を害されていたかと思います。重ねてお詫びしたいと思います。



会長と社長の権力の二重構造は、社内が混乱するだけで、とてもまずいと思いましたので、社長の方針を通させてもらってました。どうか勘弁していただければと思います。



あるいはもっと早く、会社を社長が引き継ぎ、会長が余生をほかのことに打ち込めるように持っていくべきだったのかもしれません。



だれも責めることはできないのですが、いろいろと考えさせられました。