ご存知、先週の決算発表記者会見での、日本電産・永守重信社長兼会長の言葉です。
その言葉通り業績は順調で、2017年3月の連結純利益見通しを従来予想から20億円引き上げ、初めて1000億円の大台に乗るとのことです。
その永守社長の特集が日経ビジネスで組まれていましたので熟読しました。
車載分野への重点化が経営戦略上はポイントとのことのようですが、それ自体は例えばパナソニックと違わない印象です。スピード感(M&A、投資、人材採用)などはすごいのでしょうけど。
気になったのは人材絡みのことです。
以前のインタビューでは、「優秀な人材」よりも、ともかく「よく働く人材」が好みだった永守社長ですが、かなり変身したようです。
一つは、シャープ、日産、ホンダ、日立の50代〜60代の優秀で(おそらくもっと働きたい)ベテランの人たちを経営陣に加えていること。間違いなく優秀な方々のようです。
二つは、「働き方改革」。相当に残業は減らして、「早く帰れ」を徹底しているようです。「今は能力の高い人が集まってくれるようになって・・・長時間働くだけで勝てる時代でなくなったことがある。」「日本電産を最も働きやすい会社・・・にする。」
グローバルに成長するために「精神論ではだめ」ということになったのではないかと思いますが、「休みたいなら辞めろ」「人の2倍働かないと成功しない」と言っていた永守社長の方が、個人的には好きですけど。
ただ、早く帰す理由が「残業がなくなった分で英語や専門知識を勉強してくれ」ということを永守社長は言っていますから、「仕事以外の時間は自由でしょ」という社員から見たら、本質的には変わっていないのかもしれませんね。
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永守社長は、体力テストでは48歳(実年齢は72歳)とのことです。
「もともとタバコは吸わないし、酒も45歳から飲んでいない。」
(毎日飲んでいる私は、体力テストですら負けそうです。反省しました・・・)
それだけ仕事にのめりこんで成果を出してきたわけですね。
やはりこの方からは目が離せません。