今日は、10年ちょっと前に会社を畳んだ社長の米寿を祝う会に呼んでいただき出席しました。100人を超える集まりで盛大でした。元役員・元社員の懐かしい方々とお会いできてうれしかったです。
当時、業歴数十年を誇る会社でしたが、流通の仕組みが大きく変わる中で、存続が難しくなっていた状態で、私がコンサルタントとして関わることになり事業所閉鎖売却・本社不動産売却等々思い切ったリストラに取り組みましたが、業績は上向かず、資金繰りがどうにもならない状態で、社長とともに事業譲受先を探し、条件を交渉し、残りは法的整理をしつつ、なんとか社長の自宅は残す(住み続けられる)ように持って行きました。
結局は、そのままの形では会社が存続できなかったので、私としても、「もっとやりようがあったのではないか」と、ずっと「ひっかかっていた」案件でした。その後も最近に至るまで社長の奥様からは毎年、盆暮れに贈り物をいただいておりましたので、余計に忘れられない経験でした。
で、本日は、どういう顔をして(元)社長と対面したらよいのか、私の方はちょっと迷っておりましたが、真っ先にお声かけいただき、「その折は本当に世話になった」と丁寧におっしゃっていただきまして、思わす「うっ」となってしまいました。
あらためて自分の仕事の重みを感じつつ、慢心せずに、もっと良い仕事をしたいと思ったできごとでした。