三戸政和さんの「サラリーマンは300万円で小さな会社を買いなさい」(講談社+α新書)がベストセラー10万部突破らしいです。
この方、日本創生投資という会社のCEOです。1年以上前にお会いしたことがあるのですが、当時は、会社に伺ってもミーティングする場所もなくて、丸ノ内のホテルの一角でお話した記憶がありますが、もう立派な会社になられているのでしょうね。
それにしても世の中的にM&Aへの関心は高いです。
弊社も専門業者ではないのですが、現在、同時並行的に10件近くの案件に関わっています。
両方の会社を知っていたので仲介したり、片方のFA(ファイナンシャルアドバイザー)だったり、
DD(デューデリジェンス)を担当したり、買収資金の調達をお手伝いしたり、いろんなパターンです。
そのような仕事の中で、買い手側FAの案件で、いろいろと当たっていたことがあったのですが、
限界を感じたため、インターネットで買手を広く募集するシステムにノンネームシートを登録したところ、
反応が結構ありました。
驚いたのは、問い合わせのうち、「個人」からのものが多かったことです。
貯金は10百万円はあるので・・・とか、いままで事業を立ち上げた経験があるので・・・とか。
正直、金額的にも内容的にも一個人に手におえる案件ではないので、当該案件はちょっと無理でしたけど。
ゼロから起業するより、簡単に思えるのでしょうね。
「なかなかそう容易ではないんですよ」とは思いつつも、リスクを取ろうとする人たちが増えているのは
きっと良いことなんでしょう。
個人ですら、そうなんですから、企業の経営者は、もっとM&Aにアンテナを張ってほしいです。