経済産業大臣認定 経営革新等支援機関

ボルボジャパンの社長が説く人材の重要性

ブランディングに関わる仕事をすることになったので、復習も兼ねて久しぶりに関連する本をいろいろ当たって見ました。

その中で、一番面白かったのが、

「最高の顧客が集まるブランド戦略」(木村隆之×小沢コージ、幻冬舎)でした。木村隆之さんは、ボルボ・カー・ジャパンの社長で、就任以来4年で売上を1.6倍にした立役者です。

トヨタ(ヤリス企画→MBA派遣→レクサス)→ユニクロ→日産(インドネシア・タイ)→ボルボという、とても面白い経歴を歩まれています。

間にユニクロをはさんでいるのがいいですね。

レクサスでもユニクロでもASEAN日産でも学ぶことが多かったようで、その経験を活かしてボルボを「無骨な外車」から「プレミアムカー」へ進化させたということです(メーカーではないんですけどね・・・)。

詳細な内容は、本を読んでいただくとして、

私が面白いと思ったのは、レクサスを日本で立ち上げる時に、ディーラーから人員を選抜するときの経験談で、「人材教育ではどうにもならない資質がある」という話です。

トヨタ販売店よりもレクサス店で重視するコンピテンシーは、

社会判断力など3つ←教育で重視

卓越志向など2つ←選考で重視

だそうで、

この「卓越志向」は教育では身につかないという判断のようです。しかも、レクサスで活躍できる人は、どちらかと言えばトヨタで埋もれていた人が多かったようです。トヨタのディーラーで優秀だった量販重視の一匹狼的な店長はむしろうまくいかなかったとか。

なんとなく納得です。

あと興味深かったのは、この方の(やや独断的な)

「経営者に求められる4つ資質」です。

①楽観的であること。

②孤独に耐えられること。

③自分の持っていない能力を持つ部下を使いこなせること。

④自分自身のためではなく、従業員のために会社を良くしたいと思えること。

皆さんはどう思われますか?