年初からの「日経MJ」や「繊研新聞」を見ますと、
「サステナブル」や「エシック」や「カーボンニュートラル」などの文字のオンパレードです。
(あと目立つ言葉としてはDXですかね、、)
以前ですと、建前としては(CSRとか別の言い方でしたが)、こういったテーマを語っているものの、
実際にはコスト高で合わないというのが企業の本音だったと思うのですが、
どうも、本当に(とくに儲かっている企業は?)これらを活動の基軸にして行きそうです。
1月1日の日経MJで、TSIホールディングスの下地社長は、
「今まで80枚売ろうとするところ、120~130枚作っていた。50~60枚を定価で売り、残ったものをセールで売る利益構造だった。だったらセールはせずに定価で売り切ればクオリティーや商品の価値感を磨ける。実際はセールを全部止めるのは難しいが、仕入れを抑え、値引き率を抑えている。最終的に投げ売りのような状態には絶対にしない。」「経営会議で廃棄をゼロにすると宣言した。」
「例えば150億円売っていたブランドが100億円になって良いから、価値観をしっかり出すように言っている。」
と語っていますが、これは、こういった「サステナブル」であれば、企業の本音と合致していると思います。
また、日本交通会長の川鍋氏は、配車アプリの普及が近年増えており、タクシーが無駄に走ることが減り、燃費の改善につながっている、と述べていますが、これなども、「サステナブル」と企業の本音が合致している事象ですね。
いずれにしても、今年は中小企業といえど、価値観の認められないもの=価格のみで評価されてしまう財やサービスの、大量生産・大量販売の商売から、価値観の認められる財やサービスの商売(えてして高コスト・高価格)に軸を移していきたいところです。