先日の連休に北関東のある温泉宿に泊ったのですが、そこで意外な人と再会しました。
12年ほど前、江戸時代から200年以上続く料亭の経営の再建をお手伝いしたことがありました。
いろいろと奔走して金融機関の債権放棄まであと少しというところまで迫っていたときに
東日本大震災が発生して料亭の建物がひどく傷んで、修繕にお金がかかりすぎるということになり、
再建は断念することになってしまい、法的整理となりました。
結果的にはそれほど役に立つことができなかったので、本当に残念で印象深い案件でした。
そのときのオーナー社長の息子さん(次男さん)が、私がたまたま先日泊った旅館で働いていたのです。
向こうから声をかけていただいて、気が付きました。
まだ30代の半ば。
いろいろと苦労したと思うのですが、今はすごく前向きに働いてらっしゃって、
「あのときは本当にお世話になりました。」と頭を下げてくださいました。
よく考えれば、料亭とその旅館は同じ県にありますし、飲食関連ですし、それほど奇遇ではないのかもしれませんが、
びっくりしましたし、勝手に感動してしまいました。
お父様(元社長、十何代目?)も、お母様(元女将さん、人気者でした)もお兄様(当時JC活動に熱心でした・・・)も、皆さんお元気とのことで、それも嬉しかったです。
私の関わっているこの仕事は、その成果次第で、経営者の方やその家族の人生を大きく左右してしまうことがあります。社員の方々の人生にも影響が大きいのですが、とりわけ経営者の生活へのインパクトが大きいです。
改めて身が引き締まる思いがしました。