日本企業の海外現地法人の社員の間で
OKYという略語が頻繁に使われているようです。
「お前、ここへ来て、やってみろ」という意味のとのこと。
現地の事情を知ろうともせずいろんなことを押し付けてくる
日本本社に対して、たいがいにしてくれ、という現地からの
悲痛な叫び(というよりボヤキ?)です。
なじられているのは硬直的な大企業の本社というイメージですが、
数年前に私が全社戦略の策定に関わった電子部品企業の現地
(中国本土と香港)の方々もインタビューに伺うと、
今でいうOKYを連発していました。
まして中小企業では、代わりの人材がいないという理由で
下手すると10年とかにわたってずっと同じ人が駐在せざると
得なくなってしまい、本社からは「ほっとかれ」て
相当にヘソを曲げてしまう人もいます。
(逆に逞しい人も多いのですが・・・)
中小企業が海外進出して成功するためには、
全体の組織が小さいことをメリットにして
現地の社員と密なコミュニケーションをとり
経営陣が現地の実情に即した判断を下していくこと
(あるいは任せること)が大切だと思いました。
それにしてもこのOKYですが、
海外現地法人でだけでなく、
工場で働いている人が、営業の人に対して
または、その逆のパターンにも使えそうですね。
まあこの言葉が多用されるのはいいことではないので
チームワークを高めて、協力し合う社風を作り、
OKY的な感情が出ないようにしていかないと、
なかなか他社に勝てなくなってきていると
いうのが昨今の競争状態ではないかと思います。