「新しいことに挑戦すれば失敗の確率は何もしないより高い。」
最近読んだ「戦略参謀」(稲田将人氏)で出てきた
なかなか含蓄のある言葉です。
しかし新しいことに挑戦しない会社は、
当然ながら長い期間では成長しないばかりか、
淘汰されることになるでしょう。
新しいことに挑戦することを良しとする文化(「やってみなはれ」とか)、
つまり失敗を許容する文化が大事です。
しかし出鱈目に新しいことに取り組むのが許容されるはずはなく、
成功するために綿密に(しかも短い期間で)企画することが大切です。
これも当然ですね。
そして新しいことに取り組む中で、失敗しそうになる信号を、
早め早めにキャッチし対策を打っていく。
最終的にダメそうだったら、諦めて損害を最小限にして止める。
「言うは易し」、という感もありますが、これもそれほど難しくないような気がします。
こう考えていくと
やはり社員から「新しこと」のアイデアがどんどん出て
やらせてみる(失敗を許容する)企業文化の醸成が一番難しいことがわかります。
ひょっとすると、これが経営者の役割として相当に上位に来るべき
なんでしょうね。
逆に言えば、新しいことに挑戦して失敗した社員を「だから言っただろう」
「だからあいつはダメなんだ」などと後知恵で批判ばかりする経営者は
その役割を果たしていないどころか最悪ということですね。
これは心しておく必要があります。