テレビ東京のビジネス番組が好きでよく見ています。
だいぶ前の「カンブリア宮殿」でマクドナルドの原田社長が
10人くらいの若い社員と懇談しているシーンが出てきて
「事業改革(業務改革だったかもしれません)の成功要因は何か?」
と社員一人一人に尋ねていました。
社員の方々は、「リーダーシップ」だとか「コミュニケーション」だとか
いろいろと答えていたのですが、
原田社長が、『それは君たち「業績」だよ。』と最終的に答えを出していたのが
印象的でした。
「業績が上がることで、改革が進む」と理解しました。
このテレビ番組が放映されたころ、日本マクドナルドの業績は上がる一方で、
原田社長はカリスマ経営者の雄に持ち上げられていました。
確かに6期連続営業増益は、ものすごいことです。
でもひょっとしたら、連続増益(まさに「業績」)のために、
いろいろと矛盾を先送りしていたのかもしれません。
13年6月中間期は前期比4割減となり、事業会社社長を退くとのニュースを耳にしました。
後講釈ですが、何年連続増益とか、連続黒字とか、に縛られると
目先の数字にとらわれ過ぎて、根本的な問題が放置されることになるように思います。
最近よくある上場会社の非上場化は、マネーゲームが主な目的なのでしょうが、
株式市場と線を引いて一時的には業績の低下を招くことを覚悟で、抜本的な戦略変更を
導入することを目的としていたりします。
上場していない企業でも、連続記録などに拘り過ぎることになり過ぎないよう、
注意してください。
さて、経営者や上司が、社員を集めて、やや抽象的な質問して
順番に当てていき、「違う」「違う」として退け、最後に自分が用意していた
「回答」をいうというパターンですが、どうも素直に受け取れません。
私が仕えたアパレル企業の社長や、金融機関の本部で働いていたときの部長が、
全く同じことを全く同じようにしていたので(笑えるほど同じです)、
どうも自分の力(頭の良さ?)を誇示するためだけにやっているのではないかと、
「ひねた」見方をしてしまいます。
言いたいことが伝わらず、逆効果ではないかと思うのは私だけでしょうか・・・