今週は、中部地方・東北地方・九州と毎日移動で、かなりへこたれています。
で、ちょっと内省的な内容です。
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腰を悪くされた私の金融機関勤務時代の上司が、何人もの医者にかかって、それでもなかなか治らず苦労されています。
どの医者も、「自分では治せない」とは言わず、むしろ「うちで治らなかったら、どこに行っても治らない」と自信満々で言うので、じゃあお願いしようということで治療を始めるのですけど、何度も通っているうちに、難しいことがわかってくる。それで仕方がないので自分で見切って違う医者を当たるということを繰り返したそうです。
ひょっとすると、そのお医者さんは自分では治せないかもしれない可能性があることを知っていたのではないでしょうか?
あるいは、五分五分くらいと思っていたのではないでしょうか?
それなのに、「治せる」と言われると、お医者さんがそこまで言うのなら、と信じてしまったので、患者としてはつらい目に合ったわけです。
うちよりも○○医院がよい、とか、うちでは治る確率は30%だ、とか言ってほしかったですけど、難しかったのでしょうね。お金の問題というより、自惚れとかプライドとかの問題でしょうか。でも患者としてはたまったもんではありません。
私は経営コンサルティングを稼業としていますので、課題を抱えた企業が、相談に来られます。
そのときにやはり「うちで治らなかったら、どこに行っても治らない」と言いたいのですが、残念ながら、なんでも解決できるわけではありません。
企業の課題は、経営者自らや会社幹部が変わらないとクリアできないことがほとんどでしょう。それができるかどうかは私共の力を超えた部分です。
また、課題によっては、弁護士・会計士・税理士・社労士・不動産鑑定士・ITコンサルタント・人事コンサルタント等々の方々の方が相談相手として相応しいことも多いです(もちろん提携している一流の専門家がいますのでご紹介できます)。
ですので、課題が解決できるかどうかの条件や私共の守備範囲かどうかは、ちゃんと相談に来られた企業さんときちんとお話合いをして決めていきたいと思っています。
決して「なんでもできますよ」となどと言ってできないことまで引き受けませんので、逆に安心して相談に来ていただきたいと思った次第です。