円安が進んでいます。
輸入品を直接・間接に仕入れて売っている企業には本当につらいところです。
今は中国をはじめとする新興国での需要が弱いので資源価格が下がっていますが、どこかの時点で反転した場合、国内人手不足もあり、輸入材を取り扱っていない企業も含めてかなりきつくなる可能性があります。
これだけ金融を緩めていけば「ハイパーインフレ」論者ではない私ですら、さすがにインフレ期待を持っています。
「失われた期間(20年?)」では、デフレだったので、中小企業では、売上単価が下がっても、仕入単価をなんとかすれば(また人件費をケチれば)、まずまずマージンはありましたが、これが根本的に変わってきているように思います。
こうなってくると、値段を上げることのできる得意先と付き合っているのか、値段交渉が大変すぎる相手と付き合っているのかによって、相当に業績に差が出てくるはずです。
販売先が大手の場合、なんだかんだで今までは良かったのですが、仕入単価が上がる局面になっても力関係で納入単価を上げてくれませんので、量ははけるが「儲からない取引」になってくると思います。
となると、少量かもしれないけど確実に儲かる得意先との取引が今まで以上に大事になってくると思えます。
Back to the retailかも。となると顧客リストや販売網が差になってくるかも。
インフレ時代の事業戦略は、デフレ時代とは異なりますね。
この話は、また別の機会に掘り下げさせていただきます。