前回に続いての話です。
連休中に行った地方都市では、ラーメン屋が人気で、行列があちこちにできていました。
あるお店などは200人以上も並んでおり、店内は覗けなかったのですが、席数30、回転期間15分としても、ありつくまでに2時間近くかかることになります。
お店にとっては、繁盛していてそれはそれでよいことですが、一消費者としては、なんでもう一店舗出してくれないのかと思いました。
2店舗出すと、クオリティ-が下がるとか、いつまで人気があるかわからないとか、いろいろと言い訳はあると思いますけど、ラーメン屋が流行っているのに「定食屋にこだわる」お店と同じように、ベストを尽くしていないことは間違いないですね。
もちろん業態にもよるので、たとえば高級店はオーナーシェフが1店舗だけやるのが一番よいという考え方もなくはないと思いますが、レシピやサービスをコピーしやすいと思われる業態のほうが多いのではないかと思います。
そのあとに訪問した別の都市では、お好み焼き屋が乱立しており、有名店は当然のようにチェーン化していました。
それはそれでやや味気ないのですが、「機を見るに敏」な中小企業としては、あるべき行動であるなあ、と感心してしまった次第です。
調子の良い時に、調子に乗って投資過多で失敗すると、あとで「それ見たことか」「だから言わんっこっちゃない」などと言われることが多いのですが、分かっていてもリスクを見極めながら投資して、チャンスを刈り取っていくのが企業家に求められているのだと思います。
自分自身も企業家の端くれとして、いつもビジネスの機会を見過ごしたくないもんであるなあ、思いながらお好み焼きを食べました。