先日、ある地方で同じ日に相次いで2社を訪問しました。
最初の会社(A社)は、従業員は70人程度。
過去に設備投資を思いっきりして、工場内は大型機械で埋まっていました。
広い老朽化した工場に従業員はまばらで、気のせいか緩慢な雰囲気が漂っています。
事前に財務データを見ていたのですが、
大幅債務超過で借入金も多く、かなり厳しい状況にお見受けしまた。
次の会社(B社)は、従業員は10人。
こぢんまりとした事務所と工場ですが、随所にメンテナンスがきちんと施されており、
社員に対する社長の目が行き届いている感じがしました。
明らかに儲かっています。
2社とも同じ業種に属する会社です。しかも年商にそれほど差がありません。
この差は何なのでしょう?
A社は、設備と技術力を磨いてきたため、過去には、待っていても受注がたくさんあって
相当に儲かっていたと思います。儲かった金をまた大型設備に費やしてきたのではないかと。
B社は、基本的にはファブレスで外注を振り回して生産し、営業と品質管理に特化しています。
儲かったら設備ではなく、優秀な人材を集めるのにお金を使ってきたように思います。
規模が違いますが、B社的な展開で、設計に力を入れていくと「天下の」キーエンスのようになる可能性があるんでしょうか。
「ものづくりニッポン」を支えてきたのはA社タイプであるとは思うのでなんとかしたいところではありますが、相当に手を打って方向転換をしないと厳しいです。
というわけで、儲かった時に何に金を使うか?いろいろと考えさせられた一日でした。