経済産業大臣認定 経営革新等支援機関

経営者の健康診断

今日は人間ドックで再検査となったため、再び病院に来ています。いくつも再検査があるので、ずいぶん待っているところです。 

以前は毎年きちんと人間ドックに行っていたんですが、「健康診断は受けてはいけない」(近藤誠さん著、文春新書)という本を読んでから、あまり行く気にならず、2年ぶりに受けました。

 その本は、医師が書いたもので、要は治らないガンは治らないし、死なないガンでは死なない。健康診断で指摘を受けて対処しても、悪くなるだけで、返って寿命を短くするというような内容で、とても説得的でした。欧米には職場健診も人間ドックもないらしいです。健康診断が「より健康になる」「寿命を延ばす」というデータはどこにもないそうですし、「生活習慣病」という「発見」は、医者を儲けさせているだけ、とか。ご自身も慶応大学病院で40年勤めた間に一度も健康診断を受けなかったようです。 

実際に、私の知り合いの経営者で、健康診断を受けないようにしている(強い主張を持っている)人を知っています。

 ただ、経営者としては(あるいは家族の一員として)は、治らないにしても残りどのくらい生きられるのか知って、会社(や家族)への影響を少なくしておくことは必要、と思い、しぶしぶ人間ドックを受けたら、再検査(と要治療)となってしまいました。 

まあ、何事も受け入れるしかないのですけど。

慌ててストレスになるのはマイナスですね。 

ところで、今回から違う病院で人間ドックを受けることにしたのですが、たまには変えてみるのもいいですね。以前の病院は、トヨタに学んでいるのでは思うほど、検査と検査が整流化され、ボトルネックがないように合理化されて、毎年スピードアップされていました。時間はどんどん短くなっていましたが、あんまり丁寧な感じはしませんでした。 

今回の病院は待たされる時間はありましたが、全体に丁寧でした。また、脳のMRIを受けましたが、後日きちんと説明がありましたし、費用がかかるので毎年受ける必要はないと言われました。以前の病院は、何にも説明がなく、正常とだけ書いた書面か送られてきただけでした。しかも毎年なんの疑問も持たず受けていましたし。

 スイッチングコストが高いと思っていましたが、たまには変えてみるもんですね。いろいろと参考になりました。