ある会社の2代目社長が、社長室を作りましたということで
隔絶された部屋に案内してくれたのですが、
即座に「これじゃ社内のことが全くわかんないでしょう」と
言ったところ、その社長は、すぐに社員のいる部屋に
自分の机を戻しました。
動きが早くて感心しました。
社内に閉じこもって、お客様の声に触れていない社長のことを「穴熊社長」と
一倉定さんは言って批判していましたが、
社内のさらに孤立した部屋にいては何も見えなくなってしまいますよね。
また別の会社で(こちらは創業社長)、
社長は普段は何をされていることが多いのですか?と聞きましたら、
「もっぱらこの部屋(ひろーい社長室)で会社の将来などの考え事をしている」と
いう答えが返ってきました。
実はこの会社は、当面する課題が山のようにあり、
社員の皆さんは右往左往しています・・・
もちろんルーティンに追われるのは最悪ですんで
時間をとって考えるのは悪いことではないのですが、
現実に立脚していないとだめです。
「戦場にあって会社の戦略を考える」
なかなか難しいとは思いますが、かくありたいところです。