よく「ゼロベース」で社内のいろんなことを見直そう、という提案があります。
とても良いことと思うのですが、なかなかできないものです。
そこで試金石として、「諸会費」の見直しはいかがでしょう。
いろんな会社の総勘定元帳を拝見しますが、
とくに歴史のある会社さんだと、
実利なく単にお付き合いで入っている会や組合の
会費がバカにならない金額になっていることがあります。
「ゼロベース」での見直しが必要です。
余裕があれば別ですが、
赤字であれば、冗費はバサバサ切る必要があります。
経営者ご自身では、しがらみがあって難しいときは、
私どものような外部の人間や、
社内の方でも、比較的社歴の新しい方に
見定めてもらっても良いかもしれません。
以前、私が関わった社歴100年以上の料亭では、
いろんな会費をやたらと払っていました。
削減をアドバイスすると、「お客さんだから切れない」とか
(実は見栄なんじゃないかと思いましたけど・・・)
理由を付けて社長は、減らすことにほとんど同意しませんでした。
経費もそうですが、意味のない会合に関わっている経営者の時間の
方も相当な問題です。
(こういう会社はなかなか上手く行きません。)
他の経費も、同じようにチェックをして見てください。
意外に新たな発見もあるかもしれません。
経費のゼロベースでの見直しができないのに、
経営戦略のゼロベースでの見直しなど、絶対に無理だと思います。