経済産業大臣認定 経営革新等支援機関

兼任・兼任の体制

中小企業では、社員に「兼任」で、役職(役割)をやってもらっていることが多いと思います。



ある会社では、開発部の社員が、ある大口顧客を営業として担当しています。

ヒアリングでは、そのため開発に専念できないとのことでした。

普通に考えると、開発部は、開発の仕事に集中できる体制を整えた方が良いのでは

ないかと考えると思います。



これが正しいようで、間違い(とまでは言い切れないのですが・・・)でした。

開発の社員が営業を兼ねていることで、顧客ニーズが拾えて、

会社としては非常にプラスになっているからです。



他にも、この会社では、営業の人が、生産の一部に携わるように仕向けており、

営業マンが生産の大変さを学んで、全体としてかなりプラスになっています。



「マネジメント」志向の発想では、職務を明確に定義して、責任を負わせることが

大切ですが、中小企業では、人材に限りがありますし、

一人一人が広い視野をもって動いてくれると、経営的に非常に助かりますので、

「兼任」の良さ(あるいは曖昧さの良さ)も活用しても良いのではないかと思います。



とくにできる人材には、「兼任・兼任」で力を発揮してもらいましょう。