いろんな事業に多角化して経営が傾くと、「選択と集中」をしなかったと叩かれ、
コア事業にこだわりすぎると、○○事業への依存から脱し切れなかったと叩かれます。
新聞記事によれば、コダックは、デジタル化への遅れと、
フィルム事業にこだわりすぎたため破綻したとか。
90年代には化学部門などフィルム以外の事業を次々に切り離し、
将来の芽をつんだ・・・。
コダックは、「企業は存続することが一番大事」という観点では
結果的に正しくなかったのですが、
リスクをとって選択と集中を行い、利益を最大化しようとしました。
このこと自体への批判は、やや後講釈という面もあるように感じます。
もちろん富士フィルムは、ヘルスケア関連事業で成功していますので
先見の明はありました。
(それも強固な財務体質ゆえに成功したといえますが。)
翻って、中小企業ではどう考えるのがよいでしょうか。
月並みなのですが、やはりバランスが大事なのでしょう。
現在の事業での収益を最大化しつつ将来への投資も忘れない。
(当たり前すぎてすみません。)
将来への投資を行える財務体質に早く持っていく。
タイミングの問題はあります。
危機のときは、選択と集中を行うしかなかったりしますので
コダックの例を持ち出して、不採算新規事業にいつまでもこだわるのは
止めたほうがよいかと思います。