「売上を上げる能力はなくても、撤退くらいはできるはず」
というお話です。
ある部門やある拠点・店舗・工場が
赤字でどうやっても良くなる見込みがないと判断したときは、
撤退するするしかありません。
(本部費や共通の間接費を配賦する前なのか後なのか、
償却前でどうなのか、とかの基準についてはここでは、
いったん置いておきます。)
客観的には撤退しかありえないという
状況なのに、撤退する意思決定ができないのは、
①自分の過ちを認めるのがいやだ(恥だ)
②損失が表面化するのは避けたい(追加負担がある)
③業績が回復すると思いたい
③従業員や関係者に申し訳ない
とかいう理由が多いです。
これらを断ち切って撤退するのが、正しい経営なんででしょうけど
言うのは簡単だが・・という声が聞こえてきそうです。
ある小売チェーンを経営する社長は、
売上をあげることに比べて
「退店」は自分の意志だけでできるのに
赤字と思われる店を続ける他社はバカだと
言っていました。
(それでも見込みのない何店舗かを実は続けていましたが・・・)
ともかく難しい交渉なく自分の意志だけで何かを止めて
利益が上がることがあるなら、実行するしかないですね。
もう一度見回してみましょう。