先週から岩手、愛知、岐阜、九州、北海道という一連の
なかなかハードな出張が一昨日でようやく終わりまして
昨日、本日は、近場の出張で体力的には一息ついています。
そんな中、冨山和彦さんの新刊
「結果を出すリーダーはみな非情である」を
飛行機内で読みました。
この方の、理論の上に、再生現場での実践を通じた経験から
生み出される文章は、説得力があり、本が出るたびにすぐに
すぐに読むことにしています。
今回の本で、一番気に入った箇所が、
リーダーシップの条件として、
「コミュニケーションは情に訴え、根負けを誘う」ことが
あげられていたページです。
JALで退職金年金を減らすことになったときも、当初はOBからの反発が強く、
また、給与カットには一部の組合が猛反発したのですが、
契約社員のCAが年収300万円で働いているなどの事実が、
世間に知れ渡ってくると、OBやベテラン社員も強く言えなく
なってきたようです。若い人への罪悪感があったようで。
そこをとらえて、改革派のリーダーたちが、
しつこくしつこく情緒に訴えているうちに、反対派が
根負けしてきた、とのことでした。
ただ、となると、本のタイトルとは違って
リーダーは「非情」というばかりではないほうが
よいのかも知れません。
それとも、基本は非情なんですが、意識的に情に訴えることも
大切、ということでしょうか。