マイケルポーター大先生の
5forces理論を持ち出すまでもなく、
得意先や仕入先との力関係や代替財・サービスの有無によって
業種によって儲かる度合いが違うことは
明らかです。
つまり世の中には、「おいしい」業種というのがあります。
ただし、あまり「おいしい」ことが伝わると、
他業種からの参入が出てきますので、
目立たないことが大事だったりします。
最近号の日経ビジネスの特集「富裕層の正体」によれば、
超優良企業が多い(=したがって金持ちの経営者が多い)
のは、ニッチ製造業、特に
①市場規模が3億円以下で大企業が参入してこない
②類似品のないオリジナル品
③商品が部品でなく完成品
という3条件が揃った分野で、
具体的には、特殊用途の運搬機械や食品機械、
防災機械、包装機械などとのことです。
私の経験からしても納得度は高い指摘ですね。
さて、
自社のポジションを変えるのは難しいですが、
おいしい業種(儲かる分野)があるのに、
儲からない分野でがんばるというのは、
経営者の怠慢と言ったら言いすぎでしょうか。
今の業種でまだまだやるべきことはあるんでしょうが、
それはただ単にサンクコストへのこだわりかもしません。
業種転換や多角化も今一度考えて見ますか?