カリスマ経営の会社を辞める社員が多いのは、下からの意見がまったく通らないとか、
「この会社は永遠に変わらないだろう」的な絶望感が強いからではないかと言われています。
これは容易に想像がつきますね。
ただそんな会社にあっても、経営者に例外的に可愛がられる社員(役員)がいることは珍しくありません。
カリスマは馬鹿ではない(どちらかと言えば天才です)ので、そこそこ以上に実力のある人以外は長い期間に渡っては重用しません(しないはずです・・・)。
こういったカリスマ経営者と上手にやっていける人が、本当に仕事ができる人の場合、会社の業績はかなり上がると思います。
つまりカリスマ経営が上手くいくかどうかは、相性の良いナンバーツー(あるいはスリー、フォー)の実力次第ということかもしれません。なかなか危険な賭けです。
突出した社員(しかも経営者と上手くやっていける社員)以外は本当の意味では生き残れないのが、カリスマ経営の悪いところなのでしょうが、同時にそういう人しか生かさないのが、(真の)カリスマのすごいところです。
ただし、このパターンを続けるためには、ものすごい勢いで採用活動をしなければなりません(私が一時籍を置いたアパレル企業がまさにそうでした)ので簡単には真似はできません。
さて、カリスマ(というよりただのワンマン?)経営に絶望したモチベーションの低い面従腹背の社員ばかりの会社の業績が長期的に上がるはずはありません。
「そういう社員はいないか」「そういう社員がいない理由はあるか」の観点でぜひチェックをしてみましょう。