私は中小企業向け経営コンサルティングを商売にしていますので、
毎日毎日、相当の数の社長たちと接しますが、本当に千差万別の方々です。
社長をやっている人の一つの分類区分が、
社員が(社長から見て)間違ったことを行った場合に、
許すタイプの社長と許さないタイプの社長です。
コンサルティングの現場にいる私の実感としては、
「許す」タイプの社長の会社の業績は、どうも振るわないです。
いろんな会社の経営会議で、責任感のない発言をする幹部に対して、
私が社長よりも攻撃的になったりして、社長になだめられたりすることがありますが、
そういう会社は、全体として「緩い」状態で、緊張感がなく、業績が上がりません。
社長方針に背いた行動をとった社員については、
「人前で」叱るべきと説いたのは、私が尊敬する一倉定さんですが、
実際にそうしている社長は、本当に少ないですね。
「人前でなく」叱る社長すら少数派になっているのではないでしょうか。
なんでそんなことになっているのでしょう?
「二代目三代目だから」「やる気を失わせたくないから」「辞められたら困るから」「先代のやり方への反発から」「自分も大したことないから」「あきらめている」等々いろいろと言い訳はあるんでしょうけど、おそらく事業(お金?理想?)への執念が足らないからではないかと思ってしまいます。
ユニクロの柳井さん、日本電産の永守さん、
社員を叱ってそうですね・・・
ちょっと近寄りたくないです。
でも執念はありますね。業績も良いです。
こう考えていくと、従業員に好かれようなんて思っていては、社長はつとまらないのでしょう。
私も「結果がすべて」の経営者として日々反省です。格好つけている場合ではないですね。