経済産業大臣認定 経営革新等支援機関

経理がしっかりしているのに経営が傾いている会社は

経理がしっかりしているのに経営が傾いている会社はあまりありません。



経営の数字がスピーディーにわかる会社

部門別や商品・製品の種類別の損益が見える化されている会社

売掛金の管理がばっちりなされている会社

在庫の管理がしっかりなされている会社

仮払金の精算ルールが厳しい会社



金融機関に在籍した時から、コンサルタントとしてのキャリアを通じて

こういう会社で業績が悪いパターンにほとんど出会ったことがありません。

逆のパターンは、本当によく出くわしますが・・・



問題が早く的確にわかって対処ができるからというのが

教科書的な理由なのですが、

それ以外にも、こう言いう会社は、数字を通して

ある種の「しつけ」が社員に対しても(社長に対しても!)できていて、

ダメな行動をとることが許されない状態になっているように思います。



問題を先送りしない体質やタブーなく数字に向き合う体質となっていることが

大事なのですね。



数字がわかったところで、別に売上が上がるわけではないですし、

自動的に儲かるわけではないので経理にコストをかけるのはバカバカしいと

思う会社が多いのは事実ですが、

もし冒頭に掲げた状態でない会社は、経理体制をしっかり整えることのできる人

をコストをかけても雇う方が、最終的には得をすることになると思います。



経理がしっかりしていることは、

業績が上がり、生き残っていくための十分条件でないのは当然ですが、

必要条件なのでしょう。



ある全国的な会計事務所の団体が宣伝で○○システムの導入で

「まずは黒字化」とか言っているのを聞いて相当に違和感を感じましたが

ひょっとするとそんなに間違っている考え方でもないのかもしれません。

ただ、システムより人の方が絶対に大事ですし、

一般的には会計事務所さんに相談しても会社が黒字化するわけではありませんので、

そこは誤解なきように・・・。