以前お付き合いしていた社長が私に向かって、
「固定費というのは自分の費用のことだということの貴方に教えてもらった」
と、おっしゃいました。(お酒は入っていましたけど・・・)
正直なところ、一瞬何のことかわかりませんでした。
私が、役員報酬のことをうるさく言ったわけではありません。
それより「社長さえ納得すれば下げられる費用がいくらでもある」
という趣旨の話(しかも言われて耳が痛いところ)をずっとしていたので、
どうもそれが良くも悪しくも印象に残ったいたのでしょう。
赤字なのに役員報酬はもらえるのか?
役員報酬は本当は変動費にしなくてはいけないのではないか?
(税務上通りませんが・・・)
という本質的な問題はさておき、社長さえその気になれば下げられる費用は結構あります。
まずは、経営者が直接絡んでいる費用として、自身の交際費や車や種々の会費などがあります。
使えない一族(や社歴ばかり長い社員)を幹部や役員として使っている場合はその人件費もその範疇ですね。
耳障りなことを言い出したくないからそのままになっている費用もそうです。
要は、シビアな経営者であればこうするであろうというレベルを超えて使っている経費は「経営者の費用」とみなしてよいと思います。
また、角度を変えると、先代や先先代に遠慮して、不要な資産や不要な事業(の経費)を整理できない場合は、それも「経営者の費用」→固定費です。
社員の判断では下げれないが、経営者の判断によっては下げられる費用が会社の固定費には多く含まれています。
本当に固定費は下げることができないのか、
「自分次第ではないのか?」もう一度問うてみることが必要なのではないでしょうか。