仕事柄、業績不振の会社の経営者との付き合いも多いです。
(業績好調な会社の経営者との付き合いも多いです・・・念のため)
そこでいつも問題にするのは、「やるべきことをやってその業績なのか?」ということです。
さて、業績不振の会社を「やるべきこと」という切り口で分類すると、
①経営者がやるべきことがわかっていて、やっていない。
②経営者がやるべきことがわかっているつもりで、やっているが、内容が間違っている。
③経営者がやるべきことがわかっていない。
③´(③ダッシュです)やるべきことをやってもどうにもならないくらい客観情勢が厳しい。
となります。(もう少しMECEにすべきですね・・・)
それぞれに対処策を考えると、
①については、ともかく「やるしかない」のですが、自分でできない場合は、
部下にやってもらう、やれる人を外から連れてくる等の手が打てます。
お金がないので連れてこれないという場合もありますが、私の経験では、
経営者が本気になれば、意外に人材はなんとかなることも多かったです。
最低限、自分より適任の人に任せる。そこだけはなんとかしたいところです。
自分でやるべきことをやれれば一番良いのですけど、無理な場合は仕方がありませんね。
自分ができないと判断することも大事かもしれません。
②は、少数派だと思います。
やってもやってもダメという場合は、やり方が間違っていることに気が付きやすいですから、理論的には③へ移行するでしょう。ただし、やっていることの効果がない(あるいは逆効果になっている)ことに気が付かないと手遅れになるので、客観的な業績管理が行われていることが前提になります。
これが実は簡単ではないので、外部の専門家の力も使った方が得策かもしれません。
③のケースでは、いよいよ経営コンサルタントの登場となるわけですが、
一倉定さんだったら、お客様を訪問してその中で「やるべきこと」を見出すべしという
アドバイスをするでしょうね。
顧客の声を聞いていたのでは独創的な、差別化された商品はできないという説もありますが、
そんな商品開発ができるような能力があれば苦労はしません。
やるべきことがわからないと自分で判断するのは、ある意味、勇気のいる正直な態度でして、
人に聞くことによって「やるべきこと」を固めていくのはそう難しことではありません。
そこから事態は打開に向かうこともあるでしょう。
③´は、論理的には③と同類ですが、リーマンショック後の需要蒸発状態などを除くと、実際は②に当たるケースが多いと思います。
こう考えていくと、やはり①の「やるべきことをやっていない」経営者の企業が一番典型的な業績不振企業です。
「やるべきことをちゃんとやってその業績なのか?」
「自分はやるべきことをやる能力があるのか?適任なのか?」
「人に聞いてみるべきではないのか?」
経営者は自分自身に問う必要があります。
********
私自身、自分の役割を整理するために試行錯誤の文章になってしまいました。
ちょっと読みにくかったと思います。
次はもう少しシンプルな文章にしますのでお許しください。