1年以上前に、出張帰りに急に歯茎が腫れたので困ったのですが、
夜6時を回っていたので、いつも診てもらっている歯医者さんはすでに終了していました。
仕方がないので、事務所のそばの別の歯医者をネットで調べると
8時までやっていることがわかったので、電話してみました。
教訓1 新規客は獲得するには、営業時間が長い(土日もやっている)ことが一つのポイント
新規は何としても取ろうとしているかどうかは定かではありませんが、ともかく電話の対応がよく、実際に行ってみると、受付の対応が笑顔で素晴らしかったです。
教訓2 電話対応と受付の感じが良いのはプラス
それからなんやかんやでその歯科に数か月通うことになってしまいました。
なにしろ悪そうなところは徹底的に調べて治療していきます。
こちらとしても、悪いところは治したいとは思っているので、まあいいか、と続けてしまいます。
教訓3 一度つかんだ客は離さない。「このへんでいいだろう」という対応はせず、徹底的にサービスする。そのため、長い期間通うことになる。
比較的大きな歯科なのですが、医師はもちろんのこと、歯科衛生士も、担当制で、ずっと同じ人が診てくれます。名前を覚えてしまいます。歯科衛生士の役割が他の歯科より大きいようにも思いました。
ちなみに、男の患者は女医さんが、子供の患者は医院長が、というように客の特性によって担当まで使い分けしているような気がします。
教訓4 担当者だけでなく補助者まで顧客との人間関係を重視する。
悪いところを一通り治療した後は、クリーニングをしてくれるのですが、歯石の落とし方やクリーニングの仕方が他の歯科より時間をかけてしっかりやってくれます。
ほかの歯科でしたら半年くらいったらまた来てくださいとか言われるだけですが、ここは3か月後のチェックとクリーニングの予約を入れるように勧められます。予約システムが優れているので、治療した後、椅子に座って画面を見ながら次の予約をとらされてしまいます。
教訓5 一度つかんだ客は離さない(その2)。定期的な診療サイクルに組み込んで、他の歯科に行かせない。
とまあ、新規顧客獲得→リピーター化、のケースの見本のような歯医者さんです。
正直なところ、この歯科の技術自体はそれほど高くないのではないか、とちょっと疑いつつ(ここだけの話です)、また次の予約を入れてしまいました。通い続けると心理的なスイッチングコストが高くなっていきますね。狙い通りでしょうか。