経済産業大臣認定 経営革新等支援機関

「通り一遍にならない」こと

経営コンサルティングの仕事では、分析した内容や提案を、クライアントのお客様(社長、幹部、社員の方々)や、銀行の方々などに説明することが多いのですが、そんなとき私がいつも心がけていることは、「通り一遍にならない」ようにすることです。



goo辞書によれば、「通り一遍」とは、「うわべだけで誠意のないこと。またはそのさま。」となっていますが、私が「通り一遍にならない」と言うときは、



○当たり前(と思われる)ことはなるべく言わない(釈迦に説法は避ける)

○「意外な発見」を探して、できるだけ説明の中に入れる

○同じことを何度か言う場合も、違う角度で説明する

○資料を全部は説明しない(もちろん最低限は必要ですが、読めばわかることは大胆に省略する)

○話が長いと思われないようにする



などを意味するように思います。



あまり天邪鬼になって、通説ではないことばかり主張する偏屈な学者のようになることは避けなければなりませんので、説明を受ける相手の立場をよくよく考えたうえで、「ちょっとひねる」「納得しやすいように工夫する」「相手の反応に同意しながら話す」などが必要になります。



ここで注意しなければならないのは、「ひねり過ぎて」話が分かりにくくなることです。

同じことを何度も言いたくないという思いで、いろんな言葉を使って、いろんな角度で説明するために、話が複雑に思われてしまうことです。



過去、講演を頼まれた時にこれをやってしまって、失敗したことがあります。

同じことの「連呼」を嫌うあまり、「ところで何の話でしたっけ」ということになってしまいました。聞き手の立場(理解力を含めて)をわかろうとしていなかったからですね。



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本日は「通り一遍にならない」こと、を「通り一遍にならないように」説明したつもりですが、

あまりわかりやすくなかったですかね・・・すみません。