最近、中小企業の倒産が目立ってきています。
とくに消費財関連(アパレル、家電、旅館・・・)です。
背景はいろいろとあると思います。
A 当たり前ですが、消費税増税前の駆け込みの反動があること。これは、新聞等で事前に予想されていたよりもずっと大きくなっています。特に耐久消費財。
B 金融円滑化法を使ってリスケしていた会社(=新規融資は受けられない会社)が、一時的な資金難を乗り越えられず破綻しているケースがあること。専門的になりますが、売上の減少によって赤字でなくても資金需要が出てしまう会社(=売上債権、在庫よりも仕入債務の方が多い会社=減産資金のいる会社)は特にピンチです。
C 円安や人手不足を背景にしたコストアップの影響があること。物流費用の増加はどの会社にも重くのしかかっています。
ただし、全部の中小企業の業績が悪いかと言えば、決してそうではありません。
①大企業(グローバル企業、とくにアメリカで強い企業)は業績が良いので、ここに関係している企業。
②大企業の従業員を対象とした消費財を扱っている企業。
③都市部の消費に依存した企業。
④金融資産を持っている人の消費に依存した企業≒年配者の消費に関連した企業
⑤公共投資に関連した企業。
などは、業績が良い企業の特徴のように思います。
ご自分の会社が、①~④に属していない場合は、「これから誰に売っていくべきなのか」「今のお客様の全体需要は増えていくのか、どのくらいのスピードで減っていくのか」について、もう一度真剣に考えた方が良いと思います。