昨今の朝日新聞叩きはすごいですね。
もちろん内容的には同情すべき余地はあまりないのでしょうけど。
いちど「ダメ」と烙印を押されると怒涛のように非難が押し寄せてくる。
それ自体はどうかと思います。
そこで思い出したのが、中小企業における人事評価です。
とくにオーナー企業の場合、好き嫌いが激しいオーナーに
評価され始めるとしばらくの間「なんでもあいつを見習え」的なことが
ブームになり、朝礼でも会議でも展開されたりします。
社員と言えば、結構冷静に(というか「しらけた」感じで)
「あの人が今、社長のブームなんだ、あとどのくらい続くのかな」
と見ています。
で、どこかで件の評価されている人が失敗すると、
手のひらを返したように(今回の朝日のように)、社長の評価が変わり、
なんでもかんでも、あいつはダメだ、バカだ、ということになり、
他の社員も良く分からないですが、溜飲を下げるみたいなことがあります。
私自身、オーナー企業で働いていたとき、「社長のブームになった人の歴代で一番、評価されている期間が長い」という記録を更新し続けていたのですが、ある日、とうとう「ドカン」という音を立てて崩れ去りました。私は辞めたので関係なかったのですが、しばらく、いろんな場面で私の悪口が展開されていたようです。
評価が急に高くなっても、いつまで続くのかという心配がありますし、
評価が下がったらどこまで低い評価になってしまうのか、
こういう専制君主的なオーナー会社では、社員は安心して勤めることはできません。
急激な人事評価の変化や昇給昇格やボーナスの上げ下げは人心を惑わします。
期間期間の業績ははっきりさせつつも、ある程度安定した評価が大事なのではないかと思います。