経済産業大臣認定 経営革新等支援機関

教養とは

売れているという瀧本哲史さんの「戦略がすべて」(新潮新書)を読みました。

全体として面白かったのですが、

この本で同氏は「教養」の重要性について語っていることに目がとまりました。



「現代の資本主義社会では、全てがシステム化され、分業により効率化が極限まで進み、個人がコモディティー化する。この中で。社会とのつながりというものを再構築するのに必要になってくるのは、普遍性を持つ様々な考え方について思索をめぐらすことだ。」



教養の機能について同氏は、アランブルームの言葉を借りて、

「他の考え方が成り立ちうることを知ること」と書いています。



「何が教養か。・・・自分と異なる思想すべてを指す。」とも。



極端な、一面的な考え方や主義主張でテロが起きている今日この頃では、本当に考えさせられる言葉です。



また、私に関連づけて考えると、経営コンサルタントに求められるのは、

①企業を経営する方々への興味・愛情

②コミュニュケーション力

③論理性(それだとこうなりますよ・・・)

④専門知識(販売、生産、人事、会計、IT・・・・あるいは業界知識)

⑤経験(修羅場の経験があればあるほどプラス)

などに加えて

「教養」なのではないかと、最近思っています。

そうじゃない考え方もあるんではないか、たとえば・・・・とか、です。



自分が歳を食ったせいもありますけど、

クライアント企業への一つの接し方がプロジェクトベースではなく「顧問」的なものとなると、

この「教養」というものの重要性を感じる毎日です。



そういう意味では、このブログでも紹介した塩野七生さんの「ローマ人の物語」を読んでいることがプラスになっていると勝手に思っているのですが、他の本に目移りして、まだ25巻「賢帝の世紀(中)」までしか行っていません(ようやくハドリアヌス帝が登場しました・・・・・・・)。