書棚を整理していまして、「サラリーマンは二度会社を辞める」(楠木新さん著、日経プレミアシリーズ)に付けていたポストイットの箇所を見直して、やっぱり「なるほど」と思ったくだりがあったので、引用します(引用のまた引用ですみません)。
元経団連会長で、名経営者と呼ばれた土光敏夫氏の著書にある「信頼される人になるための行動基準」は、下記にあるように実にシンプルなものである。
1.「相手の立場になって物を考える」
1.「約束をきちんと守る」
1.「いうことと行うことを一致させる」
1.「結果をこまめに連絡する」
1.「相手のミスを積極的にカバーする」
特に土光氏は、5つ目の「相手のミスを積極的にカバーする」は、信頼を超えて尊敬を生み出すとまで本の中で言っている(とのことです)。
一人一人の仕事が山のようにあり、余裕がなくなっているなかで、改めてかみしめたい言葉ですね。
私も一つの組織のトップとして責任のある立場にいるのですが、もちろんミスもしてしまいます。そんな場面でミスを社員がカバーしてくれると本当にうれしいですし、そういった場合の感謝の気持ちは絶対に忘れないようにしたいと思っています。
楠木さんは、同書で、会社組織では、公式の人事評価より会社内での評判の方が優先されるとしています。「一緒に気持ちよく仕事ができる人」「組織のパフォーマンスが上がる環境づくりができる人」が評価されるらしいです。なかなかの指摘ですね。