スタックインザミドル
ビジネススクールではよく聞いた言葉でした。
stuckはstickの過去分詞です。「行き詰った」感じでしょうか。
コストリーダーシップ戦略と差別化戦略のどっちつかずの採用により、
中途半端な存在(商品)となって上手くいかないということです。
もちろん「安いもの」で「差別化もしたい」のですが、
うまく行かないわけです。トレードオフの関係にあることが多いので。
国内消費に依存する企業は売上の減少に悩まされています。
ブランド以外の高いものは(よほどのことがないと)売れないし、大手量産品に比べて安いものが作れるわけではない。
大変な事態です。
他社に比べて安く作れる技術ノウハウがある場合はもちろんそこ(コスト)を追求する方向もあると思いますが、そうでない場合、マーケット追従でのコスト追求の方向は、既存客にも見放されて会社が危うくなる可能性もあります。
それよりは商品を磨いて「高くても売れる」方向を継続したほうが良いと思います。
上に「よほどのことがないと」と書きましたが、この「よほどのこと」をどうやって作り出すか?
一つはストーリー。
一つは限定数量。
一つは個性(とんがり)。
マーケットインというよりプロダクトアウトですね。
このあたりはまた説明したいと思います。