最近、私の周りで起こるいろんな諍い(いさかい)を見ていると、
十分とは言えない仕事をして、それじゃ困ると指摘を受けた人が、
「(あなたと違って)そればっかりやっているわけではないんでね~」
「もう、いいじゃないですか、いいかげんにしてもらえますか。他の仕事もあるんでね。」
というようなやり取りが目につきます。
でも言われた方(仕事をお願いした方)も、まさに「ほかの仕事もあってこっちが大変なんで、頼んだことは、ある程度の精度でやってほしいんだけど」
と思ってしまう訳です。
忙しいと、余裕がなくなってくるのは仕方がないですが、一つ一つの仕事を、それなりの完成度で終えて行かないと、ますます仕事が溜まって、大変になって行くばかりです。
忙しい、忙しいと言っている人に限って、「やることリスト」をきちんと整理していないことも多いです。
私が金融機関にいたときに、NY大学への出向前に2か月ほど人事部に席があったことがあり、ベルリッツに通わしてもらったりしていました。近くに座席にいた人事部人事課の先輩Sさんは、毎日、膨大な仕事を抱えていましたが、今日は何時から何時までにこの仕事を必ずやるというメモを机に貼ってモーレツに仕事をしていたのが記憶に残っています。分単位の予定表でした。この人の生産性は高く異彩を放っていました。忘れられない光景の一つです。