経済産業大臣認定 経営革新等支援機関

SHOE DOG「やるべきことを伝えて、その成果に驚いてあげる」

548ページもあるナイキの創業者の伝記「シュードッグ」(東洋経済新報社)が売れていますね。東洋経済さんもこのヒットには喜んでおられるとか・・・

 

大サクセスストーリーではなく、ひたすら次から次へとトラブルが起きてそれをなんとかする混乱の連続で、ちょっと途中で疲れましたが、面白かったですね。ナイキの創業や成長に日本のオニツカや日商岩井が大きな役割を果たしていたことは知らなかったので、驚きました。Tigerは逃した魚が大きかったですね。

 

この本の中で、唯一、付箋を付けた箇所は、「部下にはやり方を教えるのではなく、やるべきことを伝えて、その成果に驚いてあげる」という考え方です。「私は悩んだ。もっと干渉した方がいいのかもしれない。もっと統率したほうがいいのかもしれない。」とは書いてありましがが。

 

フィル・ナイトさんは、創業当初、毎日細かくレポートしてくる正社員1号のジェフ・ジョンソンに全く回答しなかったことに表れているように、ちょっと物ぐさっぽいところがあるので、自分を正当化しているだけのことのようにも思えましたけど。

 

ただ、「やるべきことを伝えて、やり方は任せる」というのも成功するための一つのやりかたなのかもしれません。干渉(指導?)・統率の程度は、その人の性格に合ったやり方があるのでしょうね。そうでないと継続しませんから。

 

そもそも、「やるべきことを伝える」ことは難しいですね。皆さん、やってますか?

 

あと、「その成果に驚いてあげる」ということができない人が多いのではないかと思います。これはやろうと思えばできる話なので、性格は関係なくやるべきですね。