日経ビジネス2018年2月19日号の特集は結構刺激的です。
社員(アナタ)の賞味期限〜増える「歳だけ重ね人材」
要はITの発達により、従来クリエーティブと思われていて、本当はクリエーティブではなかった仕事(データ整理、実績管理等で答えを出している仕事とか)が減ってきて、本当にクリエーティブな仕事をしてくれと会社が求めても、「歳だけ重ね人材」では対応できないということのようです。
一例としてデザイナーの仕事も、昔は相当に情報を整理する「作業」的な仕事だったのに、今は、発想が豊かな真にクリエーティブな人材だけが生き残るらしいです。
今をときめくネットフリックスは、2001年ITバブルの崩壊時に、パフォーマンスの低い社員、下から3分の1を解雇したが、現場はパンクせず、むしろ無駄な人材がいなくなったことで業績効率は向上。ここから急成長の階段を駆け上った、とのことです。
考えさせられますね。
大企業で、定型的な仕事(マックジョブと呼んでいます)しかできない人材が増えた理由を、この特集では、
1 学歴を重視した採用
2 終身雇用を前提とした人事制度
3 プロパー重視のキャリアビジョン
としています。
でも、中小企業では、どれも当てはまっていないように思うんです。
しかし「歳だけ重ね人材」は残念ながら多いです。
やはり、変な平等主義を排して
定型的な仕事をしてもらう人はそれなりの処遇で、
非定型的な仕事をしてもらう人にはあきらかに良い処遇(見合う処遇)で、
という2本立てで行くしかないのではないかと思ってしまいます。
ごちゃごちゃにしないことが大事なのではないかと。
そうしていかないと、転職組を雇うことができません。
その意味では、中小企業ではすでに部分的には柔軟な対応をしていますよね。変ながちがちの人事制度もないですし。
大企業OBを積極的に採用して成功している中小企業も私のクライアントに多いです。面接だけではなく、多方面からの評判を参考にしてはいますが。
大企業OBのプライドだけ高い理屈だけこねる「非クリエーティブ人材」は採用したくないですものね。
PS そんな他人の心配をするより、自分自身が「歳だけ重ね人材」にならないようにしないといけないですね・・・