経済産業大臣認定 経営革新等支援機関

自由闊達な社風

自由闊達な社風にしたい。

多くの経営者がそう考えています。

社員がどんどん「こうしませんか」「こうしたいんですけど」と言ってくる。

わがままな要求ではなく、本当に会社のことや、顧客のことを考えてです。

いいですね。

 

自分の話になって恐縮ですが、MBAをアメリカで取得した後、経営者含みで入社した会社のオーナー社長に「自由闊達な文化にしたいです」と何度か、お願いしました。社長の言うことを黙って聞いてその通りやればよいという文化だったので。

 

その時、社長は「そうかもしれんけど、社員のレベルがこれじゃあね」と聞く耳は持ってもらえませんでした。私は一人で自由闊達に行動したのですが、結果として3年半で会社を追われました。

 

自由闊達な企業文化。

社員は言ったことは責任をもって全うする。

失敗した場合は、他責にせず、自責で。

成功した場合は、経営者はもとより、周りの社員も讃える。

 

自由主義の経済が、統制的な経済よりも富を生む。

そうでありたいものです。

 

しかし、一方で、上司の指導に部下が従うという動きが全くないのであれば、それはもう組織ではないですし、

軍隊的な要素も、大きな危機を乗り切るときには必要であることは、みなささんが経験しているところです。

 

統制が全く取れておらず、経営者のことを社員がバカにしている会社を、何社も見てきています。そういう会社で業績のよいところはないです。

 

要は、バランスですよね。という「つまらない」結論になってしまします。

ただ、これからの企業ではバランスの位置をもう少しリベラル寄りにしても良いかと思います。

 

「日本企業がシリコンバレーのスピードを身につける方法」(クロスメディアパブリッシング)を最近読みました。シリコンバレーではともかくスピード重視で完璧は求めないこと、本当のイノベーションは現状を大きく変えるため、現状に合わせたルールは重視しないことが、何度も書いてあります。わかっていたことですが、刺激になりました。

 

Ask Forgiveness, not Permission.

(許可を求めるな、謝罪せよ)