経済産業大臣認定 経営革新等支援機関

経営者の老害について考える

どうも最近、相当年配の経営者と付き合うことが多く、

しかも、うちの社員では対応しきれないので、私が前に出(耳に痛いことを言わ)なくてはならないことが多く、

結構、こちらが打ちひしがれることがあります。

 

歳を食っていたって、まともな人はいる。

どんなに歳をくっていても、天才は天才。

間違ってないです。

 

ただ、歳を経ても引退しない老経営者のために、

迷惑を被っている社員、後継候補者、取引先・・・が多いのも間違いないです。

国民経済全体としても相当に損失が大きいかも。

 

「絶対権力は必ず腐敗する」

私が師事したゼミの教授がよくおっしゃっていました(当時は反論したりしてましたが・・・)。

誰からも文句を言われない立場にいる経営者は、

それが保身や自己利益のためでなくても、もうろくするだけで、腐敗したのと同じことになってしまう危険性があります。

 

オーナー系企業では、どんなに歳をとっても、次世代に実権を譲らす、がんばっている社長(会長)がいます。

オーナー系でない大企業でもそうだったりするのが怖いのです。

こういったことを防ぐのが本来ガバナンスなんでしょうけど、大企業でも中小でも、効いてないですよね。

 

どうも歳をとった経営者は、

業界事情や過去からの流れには精通していますが、

最新の情報収集力が弱い(ITに弱いどころか、眼が衰えていて文章もろくに読めない)。

忖度してくれる人たちのおかげで、真実から目を背けがち。

なので過去の経験則(成功体験)だけを頼りにものごとを判断しがちです。

それでは、さすがに、厳しい競争の中では、うまく行かないですよね。

 

文章を書きながらイメージしていたのは70歳以上の方々なのですが、

なんだか自分にもかなり該当しているような気がしてきました。

何事も長くやりすぎるのはダメかもしれません。

頃合いが重要ですね。