日経ビジネスの2019年4月8日号の「有訓無訓」に、横浜ベイスターズ元監督の権藤博さんのコメントが載っていますが、実に面白いです。
監督として選手が思い切りプレーできるために①積極的にプレーした結果なら失敗しても目をつぶる、②失敗したり叱ったりした選手にはすぐに次のチャンスを与える、③失敗した選手に恥をかかせない、④選手と直接対話する、➄結果についての責任は監督である自分が取る、という5項目を大事にしたそうです。
全体ミーティングはほどんど行わず、その分、選手と直接話をするように心がけたそうです。たとえば別格の実力者である佐々木主浩投手に全体ミーティングで聞くべき話はない、という考えで。
経営者にとってとても示唆のあるコメントだと思いました。
この権藤さんという人、前から興味深い人だと思っていました。実は、私、育ちは茨城県ですが、生まれは愛知県で、父親の影響でずっと中日ドラゴンズファンでした(最近はあまり見てませんけど)。中日のエースだった権藤さんは、ともかく図抜けたピッチャーで「権藤」「権藤」「雨」「権藤」・・・というぐらい酷使されたため選手としては短命だったそうです。そこでした苦労や、コーチとしての苦労(監督とのいざこざを含む)が独特の理論を生んだようです。
権藤博さんのウィキベディアが本当に面白いので、ぜひ一読をお勧めします。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%A8%A9%E8%97%A4%E5%8D%9A